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太田母斑を液体窒素圧抵療法で治療していた時代を経験した者としては、Qスイッチレーザーの出現は正に衝撃的なものでした。皮膚治療の分野におけるこれ程の変革を、今後自分が皮膚科臨床医師を続けている間に再び経験することは恐らくないだろうと思います。
15年ほど前から、1台ずつレーザー機器を導入してきたのは、一つには最新のテクノロジーを搭載したこれらの機器を用いてこれまでの皮膚科診療が先送りにしてきた疾患に取り組んでみたいという思いがあったからです。光・レーザーの理論を学び、機器を選定してその操作法に習熟する。そして実際に治療に応用して患者さんに満足していただくことは、一見ありふれた皮疹の中から早期発見・早期治療を要する皮膚疾患を見出した時の皮膚科医師の醍醐味に比肩するものがあります。
近年、ダウンタイムのない光治療器にも、すこしずつ優れたものを目にするようになってきており今回ライムライトによる最新の光治療フォトブライトを導入いたしました。レーザーに光治療器が加わることにより、治療の選択肢が増え、又両者を併用することなどにより治療の質の向上も期待できると考えています。当院では、開発からの時間はたっているが未だに異彩を放つ機器、安定した効果が見込める中堅の機器、素晴らしい成果を出し始めた新進気鋭の機器、今後の良績が期待できる最新の機器がバランス良くラインアップし、光・レーザー治療のための態勢が徐々に整ってきています。
光線やレーザーを用いた治療では、手法上の選択や操作上の細やかな調整を必要とする場合もありますので当院ではレーザー脱毛を含めたすべての光・レーザー治療は院長自らの手で施行しております。(医療行為であれば当然のことですが)
光・レーザー治療は標的臓器が皮膚である以上、「皮膚科医師本来の仕事である」という心意気をもって今後も努めてまいりたいと考えています。
普通にシミといわれるものの中には、幾つかの種類がありますのでまずは正確な「シミ」の診断が必要になります。レーザー治療が有効な「シミ」は、老人性色素斑、雀卵斑、太田母斑・両側性太田母斑様色素斑などです。ちなみに、中高年女性の頬にできるボーとしたくすみのようなシミ(肝斑)の治療にレーザーは不適、あるいは禁忌とも考えられています。
黄色人種である日本人の場合、レーザーをもってしても「消しゴム(eraser)で消すように瞬時にシミを消し去る」というようなわけにはまいりません。レーザー照射そのものによる炎症後色素沈着を抑制するために遮光、のみ薬、シミとりクリームの継続などおやりいただかなければならないことは結構あります。ちゃんとお話してあるはずなのに、照射後全く来院されず、1ヶ月ほどして「もう、そろそろかな」と思っていると案の定、「どんどん黒くなっている」とご立腹のご様子で飛び込んでこられるのだけはご勘弁願います。(もちろんその後の対応はきちんといたしますが)
レーザーの技術、手技は確立されておりますので、照射後の患者さん自身のアフターケアが治療成功の鍵を握っているともいえます。指示通りの術後対応をしていただければ、遅くとも半年後にはほぼ確実に元通りのきれいな素肌を取り戻すことができます。
ホクロの場合も、まずは「ホクロ」の正確な診断が求められることになります。ダーモスコピーという「ルーペの親分」みたいなものでよく調べて、なおも必要があればダーマフォトと呼ばれる拡大レンズ付きデジタルカメラで撮影しパソコン上に取り込んで画像解析を行います。少しでも疑問がある場合はメスによる切除の上、組織検査を行うか、皮膚腫瘍の治療に実績のある基幹病院に紹介させていただきます。臨床的に特に問題がないと認められた場合、径6-7mm位までのものであればレーザー治療の適応となります。又、それより幾分大型のものであっても時期をずらした分割照射を取り入れることによりレーザーによる治療が可能となります。
レーザーの照射条件を適切に設定することにより注射の麻酔をすることは少なく、出血も軽微です。治療後は一時傷になりますが、きちんと術後のケアをしていただければ1週間ほどで上皮化し出来上がり具合も通常満足のいくものです。
時にホクロの根が深いことがあり、このようなケースでは一度では取りきれない場合があります。その際には、上皮化後しばらく時間をおいてから再照射するか、Qスイッチレーザーを併用したcombination therapyを取り入れることもあります。
レーザーにより皮膚の若返りをめざすもので、皮膚の「はり」や「ふっくら感」を取り戻すことを目的とすると考えていただいて宜しいかと思います。ある程度の年齢になると皮膚の深い部分(真皮)にある膠原線維の量が減少し皮膚のはりきった感じがなくなってくるものです。皮膚のその部分にレーザーを照射することにより人工的に微細な障害を与え、傷の修復機序を利用して膠原線維の量を取り戻すことを狙ったものです。
前額や鼻の下のようなすぐ下に骨がある部分ではズシンという幾分重みのある痛みがあるようです。もちろんそれらの痛みを軽減するためにぬり薬の麻酔薬などいくつかの工夫もいたしております。また、このレーザーフェイシャルは術後にカサブタができたり傷になることは全くなくダウンタイムフリーの療法です。
1か月に一度、4回を1クールとして実施しております。もちろん効果に幾分の個人差はありますが、外から異物を注入する方法ではない自己の再生能力に期待した療法としてはかなり高い効果があると考えています。
★レーザーフェイシャルA★冷却装置(DCD)を稼動させて、レーザー光をしっかり照射させていただきます。全く大丈夫の方から幾分厳しい方まで、痛みには個人差があります。
★レーザーフェイシャルB★4000~5000発のレーザー光(Aよりも弱め)のシャワーを浴びていただきます。ほんわりと暖かい感じで痛みはありません。
現在のレーザー脱毛は脱毛効果の確実さ、皮膚への安全性ともに十分なレベルに達していると考えて良いと思います。一歩踏み込まれて「永久脱毛なのですか?」と問われた場合は「日本でのレーザー脱毛の歴史が高々10年なので、その証明にはもう少し時間がかかります。」と言わざるを得ません。しかし「レーザー脱毛後に毛周期を越える期間で終毛(太い毛)の数が著しく減少している状態が持続する」とした永久減毛(permanent hair loss)の可能性は、現在の時点においてもかなり高いと考えられています。
当院では、数多くの脱毛機器のうちlong pulse YAG laser(Gentle YAG Laser)を採用しています。1064nmと波長が長く光エネルギーが毛根の深い部位まで到達するため確実な脱毛効果が期待できることに加えて、表皮メラニンへのダメージが少なく日焼けした皮膚に対しても照射可能であることは他の機種との比較上、優れた点であると言えます。
冷却装置(DCD)が作動するものの、照射時には「熱い、痛い」と表現される独特な感覚があります。しかし、多くの場合、パワーの調節や照射スピードをゆっくりすることでほとんど解決します。又、スポットサイズが径18mmと大きく痛みに特に敏感でない方の場合、逆に照射スピードを速くすることもできるので下腿(膝下)でも15分位で終了となります。(両脇の場合は数分)
1回目の照射で、これまで生えていた毛がすべて抜け落ちたからといってレーザー脱毛を打ち切ってしまわれる方が時々おられます。毛には毛周期があり、休止期にある毛はレーザーには反応しませんのでその後しばらくすると必ず生えてきてしまいます。1ヶ月半に1回、連続して5回程度、脱毛処置をお受けいただくことをお薦めいたします。