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水疱を形成しているので、II度の熱傷であることは間違いありません。ただ、今の時点で跡が残るかどうかは水疱を破って中を調べて見なければ分かりません。受傷直後に同じ様に見えてもII度の熱傷には浅いものと深いものがあり、後者については多少とも跡が残る可能性があります。2週間以内に治るかどうかが一つの目安になります。2週間以上かかって「治った」熱傷は傷跡になる可能性が高いですから圧迫療法や外用療法(ステロイド外用剤およびへパリン類似物質含有軟膏など)を早いうちから始めた方が経過は良いと思います。
良性のものであるホクロと悪いもの(メラノーマ)とは元来別個のもので前者が後者に変化する可能性は極めて少ないとする考え方が主流です。とはいえ、臨床的には(1)最大径が6mmを越えているか?(2)左右非対称な不規則な形状か?(3)色調に乱雑な濃淡差があるか?などがcheckポイントとなります。
なおも心配であれば、皮膚科専門医を受診されることをお薦めします。ダーモスコピーという「ルーペの親分」を用いることにより両者のより正確な判別が可能になると思います。
古いニキビ・ニキビ跡はアクネ菌などの細菌の活動は峠を越えたものの弱い皮膚の炎症が持続し赤みがいつまでたっても取れない状態と考えられます。当院では、くすぶり続ける炎症を沈静化し皮膚の代謝を促進するために活性型ビタミンCローションやレチノール親水軟膏の外用を行い効果をあげています。また残った赤みや凹凸を目立たなくすることを目的にレーザー治療を積極的に取り入れ更なる改善をめざしています。
お話からすると、慢性ジンマシンと思われます。抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の内服により確実に抑制できるのであれば、内服中止により再燃したとしても内臓が悪いのではと心配なさる必要はあまり無いと考えます。むしろ扁桃腺炎、副鼻腔炎、虫歯などの慢性的な細菌感染の原因となる疾患をお持ちになっているかどうかに注意が必要です。普通のジンマシンは一過性で30分もすれば消えていくものですが、持続時間の長いもの、抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤が効かないものはジンマシン様皮疹を呈する血管炎である可能性も否定できませんので精査が必要です。
IgEの値が高いということですが、IgE高値だけで現在の症状がアトピー性皮膚炎によるものであるとは言えません。アトピー性皮膚炎はアレルギー体質・敏感肌・環境因子という3つの要因により皮膚炎を繰り返す疾患であり血液検査でわかるのはアレルギー体質のごく一部に過ぎないからです。アトピー性皮膚炎の重症度とIgE値が、ある程度相関することは確かですがIgEの値が終始正常域であるのに長期的に経過観察した結果、臨床的にはやはりアトピー性皮膚炎であると診断せざるを得ないケースもあります。まずは、湿疹(皮膚炎)に対するオーソドックスな治療を行い臨床経過を丁寧に観察していく中で判断していくべきではないかと思います。
現時点において、皮膚の炎症抑制に効果があると医学的に認められているぬり薬は、ステロイド外用剤とタクロリムス外用剤です。ステロイドのぬり薬の長期連用をご心配のようですが、皮膚炎を確実に抑制して皮膚の良い状態を保持し望ましいQOLを実現するために、ある程度長期に亘りステロイド軟膏をぬらざるを得ないケースはあると思います。但し、その使い方には綿密さ、丁寧さが要求されます。ステロイド外用剤には強いものから弱いものまでいくつものランクがあり、症状に応じた強さのものをその時々に適切に選択しこまめに調節していく必要があります。新しい抗炎症外用剤であるタクロリムスを併用することにより、皮膚萎縮や血管拡張というステロイドのぬり薬のもつ悪い面を回避することも可能になりました。また、保湿剤や抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤を上手に使うことによりステロイド外用剤の使用量を減らしていく努力をすることも重要です。
ステロイド外用剤は、上手に使うことができれば安全で、大変有用な薬であることに疑いの余地はありません。そして、皮膚科専門医は、この薬のもつ副作用を最小限に抑えつつ良い作用を効率よくひきだしていく、つまり「上手に使う」ことを常に心がけて診療にあたっています。とはいえ、アトピー性皮膚炎の治療をステロイド軟膏にだけ頼りきるのではなく、その原因や増悪因子をできるだけ明らかにして、それらを除く努力や皮膚を良い状態に保持するためのスキンケアを併用することなど個々のケースに即応したきめ細やかな対応をしていくことが大切だと思います。
市販の水虫のぬり薬にもかなり優れたものが出てきていますが、そういった薬が効果を発揮するのも当然のことながら診断が正しいことが前提となります。まずは、本当に水虫であったのかを確認する必要があります。市販の外用剤を一時中止していただき皮膚科で顕微鏡検査をお受けになることをお薦めいたします。水虫のように見えて、実は水虫ではない皮膚の病気はたくさんあり、それらと水虫とを目で見ただけで区別することは、皮膚科臨床医として50年間診療に携わったとしても不可能だと思います。顕微鏡による確定診断が不可欠です。
確かに足底のイボは難治であることが多く、特にミルメシア型と呼ばれる奥に食い込んでいくタイプは治療に難渋します。液体窒素圧抵療法が第一選択の治療法であることは間違いの無いところですが、凍結療法を漫然と継続しただけでは中々治りにくいケースがあることも確かです。種々の治療法はあるのですが、それらの効果には個人差があり「これぞ切り札」といえるほどのものは残念ながら見当たりません。当院では、ヨクイニンなどののみ薬、各種外用剤、レーザー、抗腫瘍剤、局所免疫療法などを併用療法として積極的に取り入れ、少しおおげさですが集学的に対応することにより治療成績の向上に努めています。各地に「イボとり地蔵」があることからも分かるように、昔からイボの暗示療法の有効性も唱えられています。「少し時間はかかるかもしれないけれど、いずれは治るんだよね」「治るとも」といった余裕のある積極的な気持ちを持つこともとても大切だと思います。
帯状疱疹後神経痛と思われます。顔面発症の場合、急性期の症状が強いケース、ご高齢の方では神経痛発症の可能性が高くなります。抗ウィルス剤による適切な治療を、できるだけ早期に行うことが予防につながると考えられています。今後のことですが、ビタミンB12の内服を継続していただき、痛みの程度に応じて非ステロイド系消炎鎮痛剤などを併用します。おおよその目安として発症後1カ月を経過しても痛みが継続するようであれば、神経障害性疼痛の第一選択薬であるプレガバリン(リリカ)の内服を考慮します。その他、症状に応じて、三環系抗鬱薬・SSRI・SNRIやソフトレーザー治療(LLLT)を選択することもあります。このような治療を行っても効果が得られない場合、稀ではありますが麻酔科での神経ブロックが必要となることもあります。
長期的には、自然治癒も期待できますが、逆に爆発的に増えて収拾がつかなくなってしまう事もあります。やはり、少ないうちに確実に摘除していくことをお薦めします。まずは診察させていただき、摘除が必要と考えられた場合には、あらかじめ1回分にあたる麻酔テープをお渡ししています。小さくカットして、一つ一つの水イボにお貼りになって再来院して下さい。基礎に乾燥肌がある場合がほとんどですので、保湿により皮膚の状態を良くしておくことはとても大切なことです。「水イボがあるからプールに入れない」ということはありませんが、子供どうしの裸の接触の中で伝染することも確かです。施設内での取り決めがある場合もありますので、その際は管理者とご相談ください。
お話からすると、シミの代表格である老人性色素斑であろうかと思われます。シミとりクリームなどで地道に薄くしていく方法もありますが、五百円玉のようなひとかたまりとしてあるシミは最初からQスイッチレーザーで治療してしまった方が話しは簡単です。黄色人種である日本人では、術後に起こる炎症後色素沈着を押さえ込むために、おやり頂かなければならないことは結構ありますが、平均的には4ヶ月、遅くとも半年以内にはほぼ確実にかつての綺麗な肌を取り戻すことができます。なお、Qスイッチレーザーの場合は、一週間程度カサブタができるダウンタイムのある治療法ですが、実施回数は例外を除き通常1回で大丈夫です。
昔からあったホクロがだんだん大きくなってきて気になるので何とかしたいというご希望は比較的多いようです。まず、ダーモスコピー(ルーペの親分)で調べてみて特に問題のない場合はレーザーによる治療が可能です。レーザーを最適条件に設定することにより注射による麻酔をすることは少なく、出血も軽微です。ホクロによっては、表面に盛り上がっているだけでなく深く根を張っているものもあります。一度に余り深く掘り込んでしまうと、凹みになって治る危険性もでてきますので一定の深さにとどめおきます。そのため、時に再発することもありますが、その際には一定期間をおいて追加照射を軽く行うことになります。
肝斑ではないかと思います。ホルモンなどの内分泌変調を基礎に日光、不適切な化粧品、過度の摩擦などが悪化の誘因になるといわれています。「レーザーですっきりと」をご希望のようですが、残念ながらこのタイプのシミにはレーザー治療は不適、あるいは禁忌とも考えられています。外的刺激や日焼けを避け、美白効果のあるのみ薬(ビタミンC、Lシステイン、トラネキサム酸など)やぬり薬(ハイドロキノン、レチノール、活性型ビタミンCなど)を根気強く継続されることをお薦めします。
スキンタッグ、日本語では、あまり嬉しくない響きですが老人性軟疣とも呼ばれいずれにしても加齢現象の一つです。ごく小さいものや、茎部がくびれているものは大胆にも眼科用のはさみで切り取ります。ある程度以上の大きさがあって出血が予想される場合、あまりにも数が多い時にはレーザーでスピーディに焼きとっていきます。従来は液体窒素で凍らせる方法で対応せざるをえませんでしたが、処置した組織が一週間以上壊死組織となって付着し、色素沈着もかなり目立ちました。レーザー治療には、「イボ」がその場で無くなることに加えて術後の色素沈着も極めて少ないという利点があり比較的早期に、はりきってドレスを着ることができると思います。
拝見してみないと正確なことは言えませんが、汗管腫の可能性があります。汗管腫の場合、腫瘍塊は皮膚の少し深い部分(真皮上層)にありますので、これまでは十分に満足できる治療法はありせんでした。当院ではレーザーを用いて、ドリリングのイメージで腫瘍塊と周囲の膠原線維を確実に破壊するよう努めています。傷は通常10日ほどで治ります。中長期的には、皮膚が平坦化しお化粧でほとんど分からなくなるレベルをめざします。
真性多血症などいくつかの病気を否定しなければなりませんが、お話からすると酒さの可能性が高いと思います。病期がやや進行して丘疹状に盛り上がってきたものには、テトラサイクリンなどの抗生物質の内服がある程度有効です。拡張した血管やボーとした赤みの治療ということになると、やはりレーザーを選択することになります。前者については、高いエネルギーで血管を一本一本つぶし、後者に関しては幾分マイルドなレベルで繰り返して照射し赤みを薄くしていくという治療の流れになります。
脂漏性角化症が考えやすいと思います。あまり嬉しくない響きですが、「老人性疣贅」とも呼ばれ皮膚の老人性変化の一つです。この腫瘍はさまざまな臨床像(外観)を示しますので、問題のある腫瘍(メラノーマ、有棘細胞癌、基底細胞上皮腫、日光角化症など)との鑑別が必要な場合は切除の上、組織検査を行います。良性であると判断できた場合は、レーザーでの治療をお薦めします。周囲の正常組織にエネルギーが漏れにくく炎症後色素沈着が少ない、傷跡が残りにくい、一度に多数の処置が可能であるなどの優位性があるからです。
眼瞼黄色腫の可能性が高いと思われます。高脂血症を伴うタイプと、伴わないタイプ(正脂血症性黄色腫)がありますが、どちらに対してもプロブコールの内服が有効との報告があります。長期間継続して内服する必要がありますが試してみる価値はあると思います。プロブコールの効果が十分でない場合や、速やかに結果を出したい時にはレーザー治療となります。眼輪筋が露出するレベルまで組織を蒸散させなければなりませんので、術後は幾分深めの穴があきます。大きなものでは、時期をずらして分割治療となることもあります。
レーザーフェイシャルが、ある程度有効であると思います。誰でも、年齢を重ねてくると皮膚の深い部分(真皮)にある膠原線維の量が減少しますので、若い時のような皮膚のはりきった感じは残念ながら徐々に失われてきます。その真皮領域にレーザーを照射することにより微細な傷を人工的に加え、傷の修復機序を利用して膠原線維の増加を狙ったものです。前額部や鼻の下のような骨がすぐ下にある場所では、ズシンというやや重みのある痛みがあるようです。効果には幾分個人差があり、やはり痛みに強い方が若干有利のようです。(もちろん痛みを軽くするための幾つかの工夫はいたしております。)標準的には3週間に1度、4回を1クールとして治療いたします。
照射直前に冷却ガスが噴射されますが、「熱い痛い」と表現される独特な感覚はあるようです。しかしほとんどの場合、パワーを少し下げたり、照射速度をゆっくりすることで解決できます。
毛には休止期があり、レーザーはその時期の毛には反応しませんので1回照射すれば大丈夫というわけにはまいりません。通常1ヶ月半ごとに1度、連続して5回程度は処置をお受けいただくのが宜しいかと思います。
つるつるになる場合もありますが、レーザー脱毛の目的が「終毛(太い毛)が著名に減った状態を継続させる」ことから考えてうぶ毛のような細い毛は残存する可能性があります。
これまでの症例の集積から、「太い毛が著名に減った状態が継続する」とした永久減毛(permanent hair loss)の可能性は現時点においてもかなり高いと考えられています。